いや、高くないですか?これが正直な第一印象です。
確かに円安だから海外製品が割高なのは仕方ないですが一般の会社員としては、ランニングウォッチに20万近くはなかなかのパンチ力です。
値上げ分の価値を見出せるのか、何が出来るようになったのかだけをピックアップしてみていきます。
Garmin fēnix 8 を選ぶ理由、選ぶメリット
fēnix 8の計測出来るアクティビティの種類、また綿密なトレーニングの計画、使用しているギアの管理、ナビ機能など、まだまだたくさんありますがこの豊富な機能を全部使いこなす人はなかなか居ないのではと思える程のfēnix。
チタンのベゼルにサファイアガラスをあしらったこだわりのデザインと頑丈さを両立
では何故市民ランナーの自分がフラグシップGPSウオッチfēnix シリーズを使うのかというと、まず見た目と所有感。フラグシップモデルで唯一無二の存在感があり、そこには人(自分)を惹き付け、常に装着していたい、そんなスマートデバイス。
アクティビティをこなす時だけの為に着けるわけじゃ無く、日々のストレスや睡眠状態などの自分の体調の確認、一日の目標の歩数やカロリー消費機能などデータとして目で見るためには常時つけておく必要があります。その常時つけている時計はやはり自分が見てカッコイイ、所有して良かったと思える物を装着したいじゃないですか。しかも傷を気にせずアクティビティにも集中出来るタフな素材を使用しています。
カッコイイは人によって感じ方は違いますが、自分にとってfēnixシリーズ、格好良いと思います。
※EPIXだけど、FENIX8をガンガン意識したウオッチフェイスを使用している画像です。
アップデートで新規機能が追加される
これはどのモデルでもそうですが、発売後もアップデートもきめ細かく行われておりアップデートが重なるうちにどんどん製品もブラッシュアップされていきます。特にガーミンはそれが顕著な気がします。
その中でもfēnixシリーズはフラグシップモデルの為、他のモデルが新たな機能の追加を切り捨てられてもfēnixシリーズは最後まで新機能が追加される事が多いです。
フラグシップGPSウオッチのfēnixとEPIXを統合、fēnix 8シリーズとして統一。EPIXは廃止
今まではfēnix 7 より派生モデルとしてディスプレイが異なるAMOLEDのEPIXというシリーズが存在していました。(fēnixは太陽光の下でも見やすい、半透過メモリインピクセル(MIP)、ソーラー充電にも対応したモデルあり)
今回のGarmin fēnix 8シリーズは今までのfēnixと同じ仕様で解像度が上がった「fēnix 8 Sapphire Dual Power」
そしてEPIXシリーズの仕様で「fēnix 8 Sapphire AMOLED」
fenix 8の一部の機能が削られた手に取りやすい価格設定の「fenix E」
この3つの種類から、あとはサイズ、バンド(ベゼルカラー)を選ぶ形になっています。
43㎜ | 47㎜ | 51㎜ | |
fēnix 8 Sapphire Dual Power | ● Carbon Gray Amp Yellow | ● Carbon Gray Amp Yellow | |
fēnix 8 Sapphire AMOLED | ● Soft Gold Carbon Gray | ● Carbon Gray Orange Metal Band | ● Carbon Gray Orange Leather Band |
fenix E | ● Slate Gray |
「参照 Garmin Japan」
fēnix 8 シリーズはfēnix 7と比べて何が新しくできるようになったのか
ハードウェアにスピーカーとマイクが内蔵され、通話、音声でのウォッチ操作や音声アシスタントが可能に
今回のフェニックス8シリーズの一番の目玉機能と言えるのが時計本体にスピーカー&デュアルマイクが搭載。
これにより「通話機能」、デバイスを音声で操作できる「音声コマンド」、スマートフォンの「音声アシスタント」が可能になり、音声メモを素早く録音することもできます。
通話機能はデュアルマイクでクリアで詳細な音声入力に対応
通話機能はVenu3にもスピーカー・マイクが搭載されてましたが、fēnix 8はデュアルマイク搭載。
それにより高性能デュアルマイクで音声信号の類似性と差異を分析することで効果的に環境背景ノイズを除去し、非常にクリアで詳細な音声入力に対応との事。
通話はスマートフォンとの連携が必須だが、ウォッチでの通話も可能なので、スマートフォンをカバンから出さずに時計に向かって話が出来ます。子供の頃に思い描いた未来がもうキテますキテます。
ただ注意点はfēnix8で通話を始めた場合、例えbluetoothヘッドセットを接続したとしていても、fēnix8でのマイク、スピーカーが優先されて使用されます。
ガーミンのウェアラブルで初めてデバイスを音声で操作できる「音声コマンド」に対応。
また音声コマンドはオフラインでの時計の音声コントロールが可能で各種機能の呼び出しやスポーツモードの起動等、音声で指示することで時計を操作することができます。
手順としては、音声コマンドのアプリを起動してから、例えば「ランニングをスタート」とか、「アラームを8時に設定して」とか「睡眠モードオン」など。
ただ、設定や機能は良いのですが、アクティビティを選択するときは、音声コマンドを選択してから話すので、手動の方が早い場合が多そうです。
スマートフォンの「音声アシスタント」が可能
音声アシスタントの機能を活かし、テキストメッセージの作成や返信、互換性のあるスマート ホーム デバイスの制御等が行えます。時計に向かって話しかけてエアコン等が起動するなんて最高にクールじゃないですか。
必要な時に必要な場面でスマートにメモが取れる音声メモ機能
自分的にはこの機能が一番使いそうな気がします。常に身に着けている時計で音声の録音が出来るのはスマートフォンで録音するより便利かと思われ。例えば買う物や、ふと思いついたアイディア、愛を告げる自作のラブソングのメロディーなどを録音しておけるし、しかもなんと録音した場所の位置情報までを記録できます。
最新のソフトウェア機能でトレーニングも捗る
Garmin コーチプランに筋トレが追加
今までのコーチプランはランニングの5kmプラン、10kmプラン、ハーフマラソンプラン、バイク等でしたが、プランの検索に筋力増強が追加され、筋トレでコーチプランを実行することが出来ます。
ガーミンコーチは自分もランニングで大会前は使用しています。自分だけだと甘えも出てしまい、やりたくない練習を飛ばしがちでしたが、自分の体調に合わせた練習の提案であったり、与えられた課題をこなした後に動画やテキストで、その練習の意味やランニングに対しての考え方が1つずつ見れるようになりモチベーションの維持に役立ちました。そしてgarminコーチのプランを終えるとしっかり目標タイムを上回る結果を出せました。
それなので、筋トレでもしっかり結果のでるトレーニングの提案をしてくれること間違いなしです。
ラウンドトリップコースが進化したダイナミックラウンドトリップが利用可能
アップデートされたダイナミックラウンドトリップ機能は、元のコースから外れてもルートを自動で調整。ターンバイターンのナビゲーションを行い、スタート地点からゴールまで確実に戻ることができます。
これは見知らぬ土地に行って走る時はありがたい機能ですね。今まではコースを外れたら一回立ち止まったりして確認する必要がありましたが、走りながら新しい道を提案してくれるので立ち止まる事なく走り続ける事が出来ます。一言で言えばカーナビになったってことですね。
新たなアクティビティ ダイビング追加
40メートルの潜水をサポート(40メートルまでボタン操作可能)し、手元で深度を確認しながらスキューバダイビングやフリーダイビングを楽しむことができます。ダイブログも記録することができます。
fēnix Eの概要
fēnix8シリーズと同時に発売され、タフネス設計や様々なスポーツの計測・分析機能はそのままに、AMOLEDディスプレイと先進の健康管理やスマート機能など「fēnix」シリーズのエッセンスを凝縮していますとの事ですが、要はfenix 8の廉価版です。
fēnix Eとfēnix8との違い
- ハードウェア的にマイク、スピーカが付いていない
この為fēnix8の新機能、音声コマンド、通話、音声アシスタント機能は使用できません。
- センサーの世代の違い
fēnix8のセンサーの世代は第5世代、fēnix Eは第4世代とひとつ前のセンサーになります。
- ベゼル、ガラスの素材が異なる
fēnix 8のベゼルはチタン素材、ガラスにはサファイアガラスが採用されており、質感、傷に強い物ですが、fēnix Eのベゼルにはステンレススチール、ガラス面はCorning® Gorilla® Glassとなっておりコストカットが図られています。
- ダイビング機能の有無
fenix 8シリーズの新規追加アクティビティのダイビング機能も、fenix Eでは削られています。また防水インダクティブボタンやセンサーガードもfenix Eには搭載されていません。
自分の考えですが、立ち位置としてフラグシップGPSウォッチシリーズの廉価版って微妙じゃないですか?フラグシップが欲しくてfenixを買うのでは無いのなら、もう少し違う選択肢はあると思います。自分ならEを買うなら一世代前のEpix Proを激しくおススメします。センサーも第5世代でLEDフラッシュライトもありますので。
新しいfēnix8シリーズの価値は新たな体験の値段
ガーミンのFenix5からfenixシリーズを一途に追いかけていますが、値段の跳ね上がり方もさることながら、性能や使いやすさ、GPSウオッチだけにはとどまらないスマートガジェットとしての完成度も跳ね上がっており、今回のfēnix8も間違いない進化を遂げています。
音声コマンド等はアップデートでもっともっと使いやすくなっていくと思いますし、ユーザーの意向をしっかりくみ取ってAMOLEDもMIPも選べるようになっているのも嬉しい点です。
安い買い物では無いですが、それに見合った体験、自分の可能性を広げる事は間違いないでしょう。
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